概要
Windows10上で実行しているVirtualBoxで、ホストOS(Windows)とゲストOS(VirtualBoxで起動しているのCentOS)間でファイル共有を実施する手順を記載します。
利用する機能は「共有フォルダー」機能です。
環境情報
- ホストOS:Windows 10
- VirtualBox:Ver 5.2.8
- ゲストOS:CentOS 7 64bit
設定手順
1.Guest Additionsインストール(ゲスト側作業)
仮想マシンの起動
対象仮想マシンを選択し、上部ツールバー「起動」をクリックします。
ゲストOSにrootユーザーでログインし、カーネルアップデートを実行し、終了後にREBOOT。
# reboot
再起動後、rootユーザーにてログイン。
アップデートを実施し、必要なライブラリをインストール。
# yum install gcc make bzip2 kernel-devel
[デバイス]-->[Guest Additions CDイメージの挿入]を選択します。
セットしたGuest Additions CDイメージをマウントし、実行してください。
実行後、仮想マシンをシャットダウンします。
# cd /mnt
# ./VBoxLinuxAdditions.run
# shutdown -h now
2.共有するフォルダを作成(ホスト側作業)
Windows10(ホストOS)側のフォルダを任意の名称で(例:vbox_share)作成してください。
次に、対象仮想マシンを選択し、上のツールバーの「設定」を押下します。
設定(共有フォルダ)ウィンドウの右端にある"+"ボタンを押下。
共有フォルダーの追加で、下記のように設定後"OK"を押下。
- フォルダーのパス:Windows(ホスト)側で作成したディレクトリ
- フォルダー名:任意
- 読み込み専用(R):チェックなし
- 自動マウント(A):チェック
- 永続化する(M):チェック
3.ゲストOSの設定(ゲスト側作業)
仮想マシンを起動して、rootユーザーにてログインします。
ここまでの作業が正常に実行できていれば/mediaに接頭辞"sf_"のディレクトリがマウントされているはずです。
合計 4
drwxrwx---. 1 root vboxsf 4096 5月 4 14:56 sf_vbox_share
4.事後作業
既存ユーザーをvboxsfグループに追加し、有効にするため再起動。
※追加しない場合、rootもしくはvboxsfグループ所属ユーザーのみアクセス可能
# reboot